ボイスチャットソフト TeamSpeak2 と Mumbleの遅延を比較した - bluespearの適当でやる気の無い日記 の続編。
前回測定したTeamSpeak、Mumbleともにメジャーアップデートされ、CELTの採用により遅延が減ったとされています。そこで、去年と同様の方法で測定してみました。ついでに要望のあったSkypeも測定しました。
12/25追記
ネットワーク環境について追記しました。LAN環境での測定です
結論
Mumble 1.2.0, Skypeともに0.1秒程度の遅延。若干Mumbleの方が遅延が小さい。
Mumbleは旧バージョンと比べ確実に遅延が小さくなっている。
Teamspeak3は2より遅延は小さくなったが、Mumble1.1.xと大して変わらない結果となった。
比較環境
- PC: 2台 (Windows 7, Ubuntu 9.10)
- クライアントソフトは2台にインストール
- サーバソフトはUbuntu機にインストール
- ネットワーク環境: LAN環境
- PC2台を100BASE-TX Routerを通して接続しています。
- Mumble
- TeamSpeak2
- Skype
2台のPCにそれぞれマイクを繋ぎ、同時に録音。録音はWindows上で行った。Windows側のマイク音声を再生リダイレクトで出力し、Ubuntu側のマイクから各ソフトを通してWindowsのクライアントの出力と合わせて録音した。
結果
Mumble1.2.0の録音結果を図1に、TeamSpeam3の結果を図2に、Skypeの結果を図3に示す。最初の小さな山がWindows側マイクからの入力、それに続く大きな山がUbuntu側のマイク音声である。
今回は波形を見やすくするために「アッ」と短く発音して測定した。
図1 Mumble1.2.0の録音結果
図2 TeamSpeak3 beta5の録音結果
図3 Skypeの録音結果
図より、遅延時間は概ね次の通り
表1 各ソフトの遅延
ソフト | 遅延 |
---|---|
mumble 1.2.0 | 0.1s |
TeamSpeak3 beta5 | 0.25s |
Skype | 0.1s |
なお、図から、若干ではあるが、Mumbleの方がSkypeより遅延が小さいと言える。