Cyberpunk 2077: Phantom Liberty と Update2.0での本編をクリアした

Phantom Liberty は10月頭にクリアして、間にNo Man's Skyなどを挟みつつ、11月頭に本編も俺とお前とアラサカタワーでクリア。なんだかんだサイドジョブもほぼ全部やってしまった。フィクサー依頼も全部やった。NCPDはちょい残し。 プレイ時間は Phantom Liberty クリアに35時間、全体で80時間。拡張の時間が長いと捉えるべきか、4週目になるのに倍以上遊べてる本編がすごいと言うべきか。

ここから先はネタバレあり感想

Phantom Liberty (仮初めの自由)

騙し騙されのひどい (褒め言葉) 展開だけど、4つあるEDそれぞれに対比があり美しい。自分は、ソングバードルートに行きつつも最後にリードに預けた。全員生き残ってはいるけど、果たしてそれが良かったのか。正解なんてないというお話。

ソングバードは地雷をばら撒きながら崖に向かって突っ走ってるようなやつで、最初から嘘をついていたことを明かされて、最後まで助けてやる気にはなれなかった。リードに引き渡しつつ、見返りも要らないと言ってしまった。やるせなさだけが残る。ただ、ジョニーが言うように、Vと同様に残された時間が少ない上に、Vとジョニーと違って侵食してくる相手も不良AIで理解しあうことも出来なかった状況だから、同情はする。最後にVに嘘をついていたことを明かすのも、決して望んで騙していたわけではなく、良心が咎めるのを無視できなくなったのだろう。不憫ではある。

リードは立派な男だけど、信念として忠誠を誓った国家がすでに腐りきっているという意味でこちらも同情する。ソングバードが生き残るルートでは、腐った国家に心が囚われたままで、罪の意識を積み重ねて生きるんだろうなぁ。そういう意味では、リードルートでソングバード死亡した場合の、ソミも失い、国家への忠誠も失ってしまったリードが、ある意味では自由になったとも言えるのかもしれない。ジョニー思考でいえば、自分の意志で戦う道になるから、良いんじゃないかなとは思う。ただ、この場合Vは何も得られないのではあるが...

ソングバードが救われるにはリードは死ななきゃならんし、逆もしかり。そしてVが助かる術を得るには、大統領を利する選択を取らねばならない。どうにもならんねほ んと。

そんな中で利害関係が薄いが故に、普通に友人になれそうなアレックスが良いキャラしてた。愛銃もステルスプレイで大いに役立ちましたありがとう。

最終的に、ソングバードもリードも本心からでなくてもVを騙して利用していたわけで、心情的には大変ジレンマに悩まされるシナリオであった。ジョニーがすげえVに親身なコメントしてくれてるから気が楽になった面もあった。どっちについても騙されてる気がするが、どっちに銃口を向けるか選べるのは自分だっていう言葉には励まされた。

ソングバードやリードを通して、ジョニーを深く知るシナリオだったとも言える。

塔EDについては、これはこれで一つの答えだよなぁという感想。Vが生き残るためには、友人も力も犠牲にする必要があったという。理解は出来るが、この後味で終わっていいゲームじゃねえって気持ちになったので、レベル60まで続行して俺とお前とアラサカタワールートまでやりきることを決めたのです。

しかし、神輿でコンストラクト化して分離した場合はDNA変換が進みすぎて治療できないって扱いだったけど、塔EDだと2年昏睡と神経が弱ったのはあれど命は繋いだのってAIマトリックスでの修復の効果なのか、単純に医療ケアがしっかりしてたからなのか。神輿突撃後にジョニーとお別れして、リードに連絡して治療に当たるってできないんですかね…。まあ選択肢としてないので無理なんだろうけども。

Update 2.0 での本編

システム的にも大幅に変更が入っており、様々な要素が「本当はこういうシステムで作りたかったんだろうな」という感じに変更されてる。警察とか。 前回プレイ時と同じプレイスタイルでやってもなー、って思ったけどどうしてもステルス重視にしてしまう関係でピストル・リボルバービルドになってしまった。 ただレベル上限が60になったのと、パーク付け替えが出来るようになったおかげで、ビルドを変えながら遊ぶこともできたのはよかった。最終的にケリーのリボルバーとカタナ (メス) とサンデヴィスタンを使うビルドに落ち着いた。アダムスマッシャーも雑魚だった。

今までクイックハックないとステルス無理でしょって思ってたけど、普通にサイレンサーピストルで壊す + サンデヴィスタンで強行突破 でだいたいなんとかなりました。風情はないけども。

空中ダッシュと二段ジャンプの組み合わせも爽快。

シナリオ的には、騙し騙されに疲れたのと塔EDを見たのもあってか、前回プレイ時と印象が変わったキャラが多数。特にジュディ。自分は男Vなので、一連のジョブを終わらせるとナイトシティを去り、近状メールを送ってくるが「いつまでナイトシティで疲弊してんの?」的なノリで、いやこっちは生き残るために必死なんだけど、と感じていた。が、冷静に考えると、傭兵でもない「その他大勢」からすれば、ナイトシティを離れて肩の荷を減らして生きるというのも一つの生き方なわけで、純粋に自分はそれが合ってたから友人にも勧めてるだけ、と考えると、悪いやつじゃないなって感想になった。

タケムラはどんな展開でも不憫でかわいそうですね。人間としては良いやつなんだけど、アラサカに忠誠誓ってるから仕方ないね。リードと似たような境遇だけど、リードよりメンタル強いから同情は要らんなあいつ。塔EDでハナコ様殺害の濡れ衣着せられても2年間生き残ってるし。悪魔EDは認めない。

まとめ

Phantom Liberty ジレンマに苦しむけど、それはすなわちシナリオが素晴らしいということ。楽しかった。追加されたサイドジョブも何かしら裏がある感じでよかった。ドッグタウンも狭いようにみえて細かい作り込みや、マークのないロケーションも多数。リリーシルヴァーハンド先生の新作もあるよ。

Update 2.0 は新作レベルで変わっているので、既プレイの人も最初からやり直しをお勧めできる。2.0公開前に、公式が最初からのプレイを推奨していたのには大納得。

何より、2年ぶりにジョニーとナイトシティを旅できて楽しかった。さらばジョニー、さらばナイトシティ、また会う日まで。