ゲームで使う時は遅延の小ささが最重要です。Skypeはゲームと同時に使うには重い、VentriloはWindowsクライアントしかない、という事で、TeamSpeak2とMumbleを比較してみました。
比較環境
- PC: 2台 (Windows XP, Ubuntu 8.10)
- クライアントソフトは2台にインストール
- サーバソフトはUbuntu機にインストール
- TeamSpeak2
- Mumble
2台のPCにそれぞれマイクを繋ぎ、同時に録音。録音はWindows上で行った。Windows側のマイク音声を再生リダイレクトで出力し、Ubuntu側のマイクから各ソフトを通してWindowsのクライアントの出力と合わせて録音した。
結果
TeamSpeak2の録音結果を図1に、Mumbleの結果を図2に示す。最初の小さな山がWindows側マイクからの入力、それに続く大きな山がUbuntu側のマイク音声である。
図1 TeamSpeak2の録音結果
図2 Mumbleの録音結果
図より、遅延時間は概ね次の通りである。
ソフト | 遅延 |
---|---|
TeamSpeak2 | 0.5 sec |
Mumble | 0.3 sec |
まとめ
両ソフトの遅延時間についてWebで検索を行うと、一般にTeamSpeakよりMumbleの方が優れているとされているが、それがどれほどの差であるかまでは述べられていなかったため、今回の実験を行った。結果として、一般の評判通りの結果であったが、その差は体感として非常に大きなものであることがわかった。
ちなみにTeamSpeakではコーデックを複数選べるため、Speexも試してみたが、それほど変化がなかったので検証しなかった。
気がついたらレポートっぽく書いていた。今は反省している。