ボイスチャットソフト TeamSpeak2 と Mumbleの遅延を比較した

ゲームで使う時は遅延の小ささが最重要です。Skypeはゲームと同時に使うには重い、VentriloはWindowsクライアントしかない、という事で、TeamSpeak2とMumbleを比較してみました。

結論

Mumbleの圧勝。聞いてみるとよくわかる。
TeamSpeak2
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Mumble
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比較環境

  • PC: 2台 (Windows XP, Ubuntu 8.10)
  • クライアントソフトは2台にインストール
  • サーバソフトはUbuntu機にインストール
  • TeamSpeak2
  • Mumble
    • Windows機: 1.1.6
    • Ubuntu機: 1.1.6-3
    • サーバ: 1.1.6-3
    • 入力設定などはデフォルトのまま

2台のPCにそれぞれマイクを繋ぎ、同時に録音。録音はWindows上で行った。Windows側のマイク音声を再生リダイレクトで出力し、Ubuntu側のマイクから各ソフトを通してWindowsのクライアントの出力と合わせて録音した。

結果

TeamSpeak2の録音結果を図1に、Mumbleの結果を図2に示す。最初の小さな山がWindows側マイクからの入力、それに続く大きな山がUbuntu側のマイク音声である。

図1 TeamSpeak2の録音結果

図2 Mumbleの録音結果

図より、遅延時間は概ね次の通りである。

ソフト 遅延
TeamSpeak2 0.5 sec
Mumble 0.3 sec

まとめ

両ソフトの遅延時間についてWebで検索を行うと、一般にTeamSpeakよりMumbleの方が優れているとされているが、それがどれほどの差であるかまでは述べられていなかったため、今回の実験を行った。結果として、一般の評判通りの結果であったが、その差は体感として非常に大きなものであることがわかった。
ちなみにTeamSpeakではコーデックを複数選べるため、Speexも試してみたが、それほど変化がなかったので検証しなかった。

気がついたらレポートっぽく書いていた。今は反省している