X-COM系のゲームをまとめてみた

カルト的な人気を誇るターンベースストラテジーゲームX-COM。シリーズ最新作がFPSになってたりするので、ファンが作った精神的続編やオープンソースのクローンが数多く存在します。そんなX-COMっぽいゲームをまとめてみました。

本家版もSteamやGoG.comで購入できるので興味のある人はプレイしてみてください。CivやStronghold、Tropicoあたりが好きで、SFに抵抗感がなければきっとはまります。

私自身がプレイしていない作品に関しては、他サイト様のレビューなどへのリンクを張っているので、そちらをご覧ください。

本家

  • X-COM: UFO Defense (アメリカでの名称), UFO: Enemy Unknown (欧州での名称)
  • X-COM: Terror From the Deep (X-COMの続編、X-COM2)
  • X-COM: Apocalypse (X-COM3)

本家本元のX-COMシリーズ。MicroProse社。DOS時代のゲーム。圧倒的な技術力を持つエイリアン相手に、エイリアンの死体、捕虜、鹵獲した武器を研究して人類側の戦力を強化していく、という流れになります。詳しいレビューはSF/Fantasy/Game Site "BIG MOUSE"-"Game" が詳しいです。英語ですがUFOPediaがシリーズ通してのメタ情報から攻略まで完備されてます。

現在購入する場合SteamのComplete Packがお勧めです。DOSBox上での実行になるので、デフォルト設定だと音がずれたりするかもしれません。

FPS。世界中のX-COMファンが「こんなのX-COMじゃない」と嘆いた。けど私はそこそこ期待してる派。
今までの近未来SFの世界観からレトロSF世界観になっていたりと、ゲームシステムだけでなく世界観も変わってしまってるのが不評の原因かなと思っています。Bioshock作ってた会社が作ってるので、Bioshockっぽい雰囲気になるよねという感じ。
あと検索しにくいので過去の作品と同じ作品名で新作出すのやめて欲しいな。

E3 2011にて、ファンの要望を受けてより戦略性を重視したとの情報が出ているので、2012年3月6日の発売予定日を楽しみにしましょう。

商用製品

UFO: Afterシリーズ

X-COMのスタッフ開始したプロジェクトをALTAR社がリスタートした作品、らしい( http://en.wikipedia.org/wiki/UFO:_Aftermath )。
戦闘シーンはターンベースでありながら、リアルタイムな要素も含まれる形に変わっています。前2作は割と不評なようですが、火星を舞台としたAfterlightは好評です。

現在購入する場合、GOG.comがおすすめです。UFO:AfterlightのみSteamでも販売されています。

UFO:Extraterrestrials (Gold版 Steam販売ページ)

Chaos Concept社。権利的にはX-COMとは何も関係がないので、なんか見たことのある敵が出てきても他人の空似です。ゲーム自体は初代X-COMのゲームバランスを改善した形。精神攻撃などが簡略化されていますが、若干人間側有利な変更が多いです。
舞台は Esperanzaという植民星ですが物語終盤にサプライズがあります。
現在はSteamでGold版が販売されています。ゲームがクラッシュするBugやゲームバランスなどかなり改善されているので、Gold版がおすすめです。Gold版は無印+MODでほぼ同等になるそうですが。

未発売

Xenonauts

Goldhawk Interactive社。現在開発中で、資金集めのための予約受付中。発売日未定(2012/12/31までに完成しなければ返金)。
現在開発中にもかかわらず、グラフィックがドット絵であったりと、かなり初代X-COMを意識した作り。ゲームシステム自体もX-COMを基本としつつ、遮蔽物の処理を改善したりといった感じのようです。
開発が独立系スタジオで資金繰りが苦しいようで、発売日未定ながら予約受付中です。期待している人はサポートする気分で予約してみてはどうでしょうか。

UFO2Extraterrestrials: Shadows over Earth

UFO:Extraterrestrialsの続編。こちらはまだ予約もできません。コンセプトアートを見る限り、空中に浮かぶエイリアンと、その技術を応用した人間側装備があったりと、なかなか楽しみです。

フリーウェア / オープンソース

UFO: Alien Invasion (UFO:AI)

X-COMを3Dでリメイクした感じのオープンソースゲーム。地球儀画面のビジュアルに力を入れている印象。現在は1ヶ月ごとに進捗報告をするような開発体制になっており、Stableバージョンは2010-11-29に公開された2.3.1。2.4が開発中バージョンとなっています。

地球儀画面の操作性はGoogle Earthでぐりぐり動かすのと同じ感じでよくできています。戦闘シーンはユニットのモーションが若干もっさりしてる印象ですが、全体としてよい感じです。しかしオブジェクト破損の概念がないため、壁をロケットランチャーで吹き飛ばして奥の敵を打ち抜く、というダイナミックな展開ができないのが残念。Quake2エンジンの限界なのか。

シングルプレイも途中までの実装となっていますが、ちゃんとストーリーを展開しているので、今後に期待です。日本語にも対応していますが、翻訳者がいないためかオープニング文章などが表示されません。

UFO:The Two Side

初代X-COMをかなり忠実に再現しているリメイクバージョン。タイトル通り、エイリアン側でのプレイも実装予定。マルチもあり。The Two Sideに関してはGAMELIFEさんの解説記事が詳しいです。現在のバージョンは0.99。

OpenXcom

初代X-COMのエンジン部分を再実装するプロジェクト。動作には本家のX-COMが必要。
本家X-COMを現在プレイしようとしても、バグ潰しのための私家版パッチなどを当てたりDOSBoxの設定などめんどうなことが多いので、そういった余計なことをしなくても、X-COMを遊べるようにする、というのが目的のプロジェクト。
現在のバージョンは0.2。まだまだ実装中という感じでゲームとしては成立していない段階。

UFO2000

X-COMの歩兵戦部分を抜き取ってマルチ用ゲームとして作り直したもの。基本的にシングルプレイには非対応。deadmanさんのレビュースクリーンショットも多様でわかりやすいです。